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非特異的免疫療法と特異的免疫療法

Test tube Scene with periodic system table

非特異的免疫療法とは?

免疫療法には、大きく分けて「非特異的免疫療法」と「特異的免疫療法」があります。

非特異的免疫療法とは、免疫力全体の強化を目的とする治療法です。
免疫療法の第1世代とも言える、がん治療に用いられるピシバニール、レンチナン、あるいは結核に対するBCGといった免疫賦活剤は、非特異的治療法にあたります。
サイトカイン療法やよく知られている丸山ワクチンも非特異的治療法です。丸山ワクチンは、体内に注入することで免疫細胞を活性化させ、がん細胞をやっつけるというメカニズムですが、科学的根拠に乏しいとして、医薬品としては認可されていません。

第4のがん治療法として、免疫療法の中でもとりわけ注目されるものに、がんワクチン治療があります。
がんワクチン治療に続く、免疫療法の第5世代として注目度の高い治療法の一つである「免疫チェックポイント阻害療法」も非特異的免疫療法に属します。
免疫チェックポイント阻害療法は、がん細胞による免疫抑制の作用を解除することを目的とする治療法で、高い腫瘍縮小効果も報告されています。

特異的免疫療法とは?

特異的免疫療法とは、がん細胞の中の敵(抗原)の目印を見分けて、がん細胞だけを特異的にやっつけようという治療法で、がんワクチン治療も特異的免疫療法の一つです。

がんワクチン治療には、主に樹状細胞ワクチン療法とがんペプチドワクチン治療があります。
リンパ球に敵(抗原)の目印を教えて攻撃させる司令塔の役割を持つ樹状細胞を体外で培養し、敵の目印を教えて患者さんの体内に戻すことで、より効果的に患者さんのがん細胞を狙い撃ちしようというのが樹状細胞ワクチン療法です。

がんペプチドワクチン治療は、直接敵(抗原)の目印を注入することで、樹状細胞に敵がきたと錯覚させ、この目印を持つ敵だけを特異的にやっつけるキラーT細胞(細胞障害性T細胞=CTLとも呼ばれる)を増殖することで、がんをやっつけようとする治療法です。

特異的免疫療法は、がん細胞だけに特異的に作用するので、副作用が少ないことで知られ、中には第Ⅲ相試験段階に進んでいるものも現れています。
一方で「特異的免疫療法の効果は限定的である」とする報告もされています。
しかし、患者さんの高いQOLの実現に貢献する治療法であり、今後ほかの治療法との併用も含め、さらなる研究が進められていくと期待されます。

免疫療法の進化

免疫療法は、第4世代のがんワクチンに続いて、免疫チェックポイント阻害療法や遺伝子改変T細胞療法といった第5世代が登場し、がん治療においてますます重要な役割を担っていくと考えられています。

また、免疫の働きを活用する免疫療法は、治療効果の個人差も大きいことから、患者さんに効果を発揮する治療であるか否かを判定するバイオマーカーの開発や、免疫療法も含めたほかの治療法との併用など、新しい取り組みが次々と生まれています。
将来的に免疫療法は、患者さんに合わせた個別化医療としての可能性を秘めています。

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