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樹状細胞ワクチン療法に関係する世界的なニュース

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樹状細胞ワクチン療法の認知度は?

2012年にNHKの情報番組『あさイチ』で特集されたり、さまざまなニュースで報道されたり、がんワクチンはメディアでもホットな話題として取り上げられるようになりました。テレビや新聞、雑誌、インターネットなどで「がんワクチン」という言葉を目にする機会も増え、一般の方の認知度も高まってきました。

しかしながら、「がんワクチン」と聞けば知っているという人でも、樹状細胞ワクチン療法と聞いてもピンとこないというのが、一般的な認識でしょう。樹状細胞ワクチン療法という言葉を知っているという人でも、内容まできちんと説明できる人は決して多くはないと考えられます。

とはいえ、医療者やがん患者さん、その家族といった、樹状細胞ワクチン療法を切実に身近なものとしてとらえられる状況にある人々だけでなく、より多くの人がこの治療法について、適切な情報を得て、正しく認識することが、樹状細胞ワクチン療法のような研究段階にある治療法にとっては心強い味方となります。

「自分には関係のないこと」ではなく、一人でも多くの人に樹状細胞ワクチン療法について正しく知ってもらうことは、この治療法が患者さんにとって身近な選択肢となる上で欠かせない、大切な要素です。

樹状細胞ワクチン療法の安全性について

樹状細胞ワクチン療法では、がん抗原(敵の目印)を記憶した樹状細胞ががん細胞だけを狙い撃つよう、キラーT細胞(細胞傷害性T細胞=CTL)などの攻撃隊に指令を出します。正常な細胞を傷付けないため、副作用が少ないことで知られる治療法の一つです。

多くの臨床研究でも樹状細胞ワクチン療法による重篤な副作用は報告されておらず、安全性の高い治療法ということができます。半面、確立した治療法ではなく、研究段階にあることから、さらなる研究が進められていく必要があります。

また、これまでの標準治療との組み合わせによる臨床研究に加え、今後は、がん細胞による免疫抑制を解除する免疫チェックポイント阻害療法や、同じく第5世代の治療法として注目度の高い遺伝子改変T細胞療法といった、新世代の治療法との併用による研究も活性化していくと考えられます。新たな作用を持つこれらの治療法と組み合わせることで、これまで見られなかった重篤な副作用が出現する可能性は否定できませんが、臨床研究を重ねていくことが重要です。

樹状細胞ワクチン療法の課題

患者さんから見た樹状細胞ワクチン療法の課題は、全額自己負担となるため、治療にかかる費用が大きいことが挙げられます。

また、樹状細胞ワクチン療法は、そのメカニズムから初期の段階の治療や再発防止により効果を発揮すると考えられますが、現状では再発・転移など標準治療ではがんを克服できなかった難治性のがん患者さんに用いられることが多く、そのことが治療効果を限定的にしているという指摘もあります。
さらには、この治療法自体の有効性を疑問視する声があることも事実です。

それでも、標準治療として認可されるべく、樹状細胞ワクチン療法の治療効果を証明する研究報告は日々積み重ねられています。今後も臨床研究・試験を通じて、その有効性を真摯に証明していくことが、樹状細胞ワクチン療法がこれらの課題を克服し、患者さんにとって本当に有効な治療法となるために求められています。

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