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2015年5月30日小細胞肺がんに対する放射免疫療法の開発

~ 東大がマウスを用いて効果を確認 ~

2015年5月28日、東京大学医学部附属病院は、小細胞肺がんを移植したマウスに対し、抗体と放射性物質を用いた「放射免疫療法」を行い、腫瘍が著明に縮小したと発表した。

本発表は、小細胞肺がんの細胞に高く発現している膜タンパク質ROBO1を認識する抗体(抗 ROBO1抗体)に、治療用の放射性同位元素(イットリウム-90)を標識した「がん細胞のみに結合する抗体(90Y標識抗ROBO1抗体)」を投与し、体内から放射線治療を行う「放射免疫療法」の研究成果について報告している。

小細胞肺がんを移植したマウスに、本抗体と生理食塩水を投与した群で比較を行った結果、本抗体を投与したマウス群では明らかな腫瘍の縮小が認められ、投与前と比較し20%程度の縮小を認めた。一方、生理食塩水を投与したマウス群では、腫瘍の増殖を認めた。
また、本抗体を投与したマウス群の腫瘍を採取し、病理学的にも本抗体ががん細胞を傷害することを確認すると共に、副作用も一時的な骨髄抑制(造血機能の低下)などで、重篤な副作用は認められなかった。

肺がんは、全てのがんで罹患率や死亡率が最も高く、小細胞肺がんは肺がんの中でも約15%を占める。特に、体の他の部分までがんが広がっている進展型小細胞肺がんは、極めて悪性度が高く、効果的な治療法が確立されていない現状がある。
本研究成果により、今後、進展型小細胞肺がんの新たな治療方法として期待が寄せられるところだ。

<参考>
東大学病院 プレスリリース
http://www.h.u-tokyo.ac.jp/press/press_archives/20150528.html

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