がん免役療法 がんワクチン治療・樹状細胞ワクチン療法なら

免疫療法・がん治療に関するニュース

2015年4月30日がんに対するウイルス療法

~ がん治療用ウイルスが今夏までに承認見込 ~

米食品医薬品局(FDA)は、2015年4月29日に開催する細胞組織遺伝子治療諮問委員会(Cellular, Tissue and Gene Therapies Advisory Committee:CTGTAC)で、米国Amgen社より欧米で申請中のウイルス療法 Talimogene laherparepvec(T-Vec)を審査する。

T-Vecは、一部の遺伝子を組み換えた単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)に、GM-CSF遺伝子を挿入したがん治療用ウイルス。皮膚がんの1つである悪性黒色腫を適応症として承認申請されており、諮問委員会の審査結果にもよるが、早ければ今夏までに承認される見込みだ。

当療法は、1)投与したウイルスによりがん細胞が破壊され、2)壊れたがん細胞を自身の免疫機能が異物として認識することで、3)体内から排除される仕組みだ。

また、これまでの研究において、両側に腫瘍細胞を移植したマウスの片側だけにがん治療用ウイルスを投与した結果、投与した側の腫瘍だけでなく、ウイルスが到達していない非投与側の腫瘍も縮小する効果も確認されている。自身の免疫機能により体内から排除される際、壊れたがん細胞が樹状細胞に取り込まれ、がんに対する抗腫瘍免疫(特異的免疫)が誘導されるため、腫瘍が縮小すると推測されている。

近年、がん細胞への感染効率や、有効性にも重点をおいた治療用ウイルスの研究開発が進んでおり、化学療法や放射線療法、免疫細胞療法に次ぐ、がん治療の柱になる可能性があると期待されている。日本国内でも臨床試験(治験)の計画が進んでおり、その試験結果もまたれるところだ。

お問い合わせ・資料請求/医療相談ご予約