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2014年4月19日がん免疫療法への期待高まる Celldex社「がんワクチンのフェーズⅠ試験」で好結果

固形がん患者を対象に行われた、米Celldex Therapeutics社のがんワクチンCDX-1401に関するフェーズI試験で得られた結果が、Science Translational Medicine誌2014年4月16日号に報告された。

免疫チェックポイント阻害剤の登場により、がん免疫治療に寄せられる期待は再び高まった。フェーズI試験の結果は、CDX-1401が、続けて行われるチェックポイント阻害剤を用いた治療において好ましい転帰を得られる素因を作ることを示唆した。

CDX-1401は、患者ごとに作製するのではなく、既製のワクチンで、樹状細胞受容体DEC-205(CD-205)に特異的な完全ヒトモノクローナル抗体と、がん関連抗原NY-ESO-1の融合たんぱく質からなる。樹状細胞に抗体部分が結合すると、がん抗原とともに内部に取り込まれて、NY-ESO-1が抗原として提示される。CDX-1401はこの方法で、患者自身の免疫系を活性化し、NY-ESO-1を発現しているがん細胞への攻撃を開始させるよう設計された。

フェーズIは、45人の進行した難治性の固形がん患者を登録した用量漸増試験で、このワクチンの安全性、免疫原性、臨床活性の評価を目的としていた。CDX-1401の忍容性は高く、用量制限毒性は見られず、グレード3の有害事象の報告もなかった。最も多く見られた有害事象は、注射部位の反応、疲労感、悪心、悪寒だった。ワクチンは、多くの患者にNY-ESO-1を標的とする細胞性免疫と液性免疫の両方を誘導した。

CDX-1401の投与により、13人の患者が、中央値6.7カ月間(レンジは2.4カ月から13.4カ月)病勢安定となり、2人の患者は約20%の腫瘍縮小を経験した。ワクチン投与から3カ月以内に免疫チェックポイント阻害剤「Yervoy」の投与を受けた8人中6人が客 観的奏効を達成した。8人のうち6人がメラノーマ患者で、それらのうちの4人(67%)が客観的奏効と判断され、1人は完全奏効を達成していた。過去に報告された、転移性メラノーマ患者に「Yervoy」を投与した試験では、全奏効率は11%と報告されている。

【参照】2014/4/17 日経バイオテク・オンライン
Celldex社、DEC-205抗体とNY-ESO-1の融合たんぱく質CDX-1401のフェーズIで好結果

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