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2014年9月9日㈱島津製作所が乳房専用PET装置の販売開始

~ 乳房挟まず、がん検査を実施する撮影装置 ~

 ㈱島津製作所は、2014年8月19日に日本において承認された、乳房を挟まずに乳がんの検査ができる乳房専用の新型陽電子放射断層撮影装置(PET)「Elmammo エルマンモ」の販売を始めた。

 エルマンモは、2006年度から新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が㈱島津製作所や京都大学と共に協力して開発した。ベッド型の装置の上にうつぶせになり、本体の穴に片側の乳房を入れて撮影する。乳房を挟んで撮影する従来型に対し、撮影時の痛みがないのが特徴で、放射性薬剤を用いた全身用PET/CT装置で撮影するのに比べ、1辺1.44ミリメートルの世界最小の検出素子を並べることで解像度を約2倍、感度を約10倍に向上させ、これまでは発見が難しかった初期の小さな乳がんの診断も可能になった。さらに、装置デザインもより安心・安全な検査実施に配慮し、女性の意見を採り入れた。

 今後、㈱島津製作所は、がん検診を手掛ける医療機関など向けに年間10台の販売を目指すと共に、現在では全身用PET/CTと同日に使用することが保険適用条件となっているが、将来的には本装置単独で乳がん診断に寄与することを目指す。

 近年、乳がんは特に罹患率・死亡率(*1)が増加傾向にあり、精度の高い乳房検査法が求められている。現在、乳がん手術前に投与される抗がん剤治療などの効果は、長い時間をかけないと判定できず、患者さんの精神的体力的な苦痛の原因となっているが、本装置により早期に薬剤の効果判定が可能となり、効率的な治療ができることが見込まれる。さらに、乳がん診断薬・治療薬の開発に寄与することも期待されている。

*1【乳がんの罹患率・死亡率】
乳がんの発生は、20歳過ぎから認められ30歳代後半ではさらに増え、40歳代後半から60歳代前半にそのピークを迎える。女性のがん罹患データでは、乳がん以外のがん罹患者数の伸びが緩やかであるのに比べて、乳がん罹患者数は著しく増加している。乳がんの10年生存率は、0期で95%であるが、IIIa期では58%、IV期では25%にまで落ち込む。

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